お礼のマナー

お礼のマナー

1.快気祝い・快気内祝いを贈る 
快気祝いは、病気が完全に治り、退院または床あげをしてからなるべく早い時期(できれば10日以内)に先方に届くように手配をします。
快気祝いの会を開き、おもてなしをすることで「快気祝」とする場合もあります。
ポイント 備 考
快気祝い・
全快お祝いを贈る
快気祝いの品物には特に相場はありませんが、いただいたお見舞の1/2?1/3程度の金額を目安にします。

のし紙の水引きは(一度きりで良いことなので)紅白の結び切りで、表書きは 「快気祝」「快気内祝」とします

●「快気祝」には、もともと病気が完治したお祝いとして、お赤飯を贈るしきたりがありました。

●現在では、遠方の方からお見舞いを頂く場合も多く、そのお礼と、病気全快の報告として快気祝を贈ります。

● 快気祝いに贈る品物は「きれいにさっぱり治った」「あとに残らない」という意味 から、食べてしまってなくなるもの,使ってしまうもの,消えてなくなるもの(菓子,石鹸,洗剤など)が多いようです。

●「内祝い」には、御礼という意味合いよりも、近親者や親しい人でするお祝いという意味があります。






2.お見舞いのお返しのマナー
お見舞いを頂いた場合のお返しについて、ご説明いたします。

お見舞いをいただいた方に、「病気が全快しました」という報告とお祝いをかねてお返しをする場合には「快気祝」「快気内祝」となります。



ことがら お見舞い返しのポイント
●病気見舞いのお返し ●お見舞いをいただいた場合には、まずはお礼状を出します。
お心づかいをいただいたお礼と、病気や怪我の回復具合などを伝えます。本人が書くのが難しい場合には家族が代筆しても良いでしょう。


●快気祝いとは…お見舞いお返しのことを「快気祝」と言います。快気祝いには、回復したことを喜ぶ意味があります。のしの水引きは紅白の結びきりのものを使います。

病気のお見舞いをいただいたら、お礼状はなるべく早く出しますが、それとは別 にお返しをします。
●快気祝、快気内祝い ・病気が全快した場合に、お見舞いを頂いた方にお返しをします。
●退院内祝 ・退院はしたものの、病気が全快とまではいかない場合に、入院中にお見舞いを頂いた方にお返しをします。
●御見舞御礼 ・まだ入院が長引きそうな場合には、お見舞いを頂いた方にお返しをします。


ことがら 病気見舞いや怪我見舞い以外のお見舞いのお返し
お見舞い御礼のポイント
●病気や怪我以外のお見舞いのお返し ●火災、地震など、災害や被害の際にお見舞金を頂戴した場合には、お返しは必要ありません。しかし必ずお礼の手紙を出します。

 
3.快気祝いをもらったら 全快祝いの手紙の文例、快気祝い礼状
快気祝いや、快気内祝いの品を受け取ったときに、健康の回復をお祝いする言葉を添えて、お礼の手紙を出しましょう。下記にお礼文章の文例をご紹介いたします。
快気祝いのお礼状を送れば、お祝い返しは必要ありません。


ポイント 備 考
全快祝いの手紙を送る 快気祝いを受け取ったら、病気が治ったことについてのお祝いの手紙を送る。

●全快祝い文例
(快気祝の品物の御礼文もかねる)


謹啓
 このたびはご退院おめでとうございます。 ○月から職場に復帰されるとうかがい、わがことのように喜んでいます。しばらくはあまり無理なさらず、慣らし運転のつもりで仕事に取り組んで下さい。
 本日は御丁寧なお心づかいを頂き、恐縮しております。奥様にもどうぞよろしくお伝え下さい。
 遠方につきすぐに元気なお顔を拝見できないのが悔しい限りですが、まずは書中にて全快のお祝いを申し上げます。
敬具
●病気が治ったことをお祝いする気持ちと、快気祝いを受け取ったことを知らせるお礼の文を含む内容の手紙を出します。
先方の体調や様子がわからないので、電話はかけにくいもの。手紙なら安心です。


●左の文例は快気祝いの礼状も兼ねていますが、病気が治ったことをお祝いする手紙の場合には、赤文字の箇所を削除して下さい。
※なお、お見舞いのマナーや、手紙でのお見舞いの言葉やお見舞文、入院見舞いの注意点などは
  「お見舞い」のページをご参照ください




 

4.お見舞いのお礼状(お見舞い礼状)
御見舞いを頂いた方、お見舞いに来て下さった方にお礼と病気の回復具合を伝える御礼状を送ります。職場復帰の時期がわかれば、そのことにもふれると良いでしょう。

全快まではしなくても、退院した場合にはその報告をしたり、病気が回復した際に快気祝いの品物に添えてお礼状を一緒に贈っても良いでしょう 。
退院祝いを頂いた方にもお礼状を送ります。



快気祝い挨拶文や
お礼状に書く挨拶文例
お見舞いお礼備考
お見舞いの礼状文礼、快気祝い文例 「お忙しい中をわざわざお見舞にいらしていただいてありがとうございました」

「お心のこもったお心づかいをいた
だき、ありがとうございました」
お見舞いの礼状は、本人ではなく、妻や実子などの家族が代理で出してもかまわない。

本人の言葉や具体的な様子を伝えると、なお良い。

先方からいただいた心遣い(病気お見舞い)への感謝と、相手を安心させる内容を。

回復時期や、職場や学校への復帰時期を知らせる。
「おかげさまで2週間ほどで退院で
きるとのこと」

「これからは自宅療養をしまして、
お医者様のお話しではあと1月ほど
で会社に復帰できるとのことです」





5.快気祝いの「のし」のマナー
快気祝いを贈るときの「のし」にも決まりがあります。

病気が全快したときは「快気祝」。
お見舞いを頂いても入院が長引くことが予想される場合は「御見舞御礼」
という表書きになります。



種 類 ポイント 表書き・のし・水引き 快気祝いの書き方例
快気祝い

快気内祝い
●入院中あるいは病気療養中にお見舞いをいただいた相手や、気遣いをして頂いた相手に対して贈る。
病気が治癒した場合、退院した時などに、一般的に、お見舞いの額の3分の1程度の品物でお返しをする。

●退院・床上げ・復帰から10日以内位を目安にする。

●石鹸や砂糖、お菓子など、後に残らない物を贈ることが多い(「きれいさっぱりなおった」として、消えてなくなるものを用いる)。

◎表書き
 快気祝・快気内祝など。

◎のし(熨斗)
 つける

◎水引
 白赤の結びきりを。
※下段に書くのは、
 回復した本人の姓
快気祝
結びきり
御見舞御礼 ●退院してからも、全快の見通 しがたつまで自宅療養が続く場合、或いは、入院が長引きそうな場合は「御見舞御礼」となる。

●入院中お見舞いを頂いたが、あいにく本人が亡くなったという場合も「御見舞御礼」という表書きを用いる。

◎表書き
 御見舞御礼

◎のし
 つける

◎水引
 白赤の結び切りを。


※下段に書くのは、
 病気治療を受けた本人の姓
 








6.お世話になった医師・看護師さんにお礼
 病院にお礼をする場合はお菓子などが一般 的です。病院によっては受け取らないところもありますので、あまり大げさにならないようにしましょう。
病気回復祝いというよりは、お世話になった御礼としてご挨拶をします。



退院お礼ポイント 備 考
医師、看護師にお礼を贈る ●病院によっては受け取らないところもあるので注意してください。

●みんなで分けられるものを持参し
「お世話になりました。心ばかりのものですが、皆さんで召し上がって下さい」とお茶菓子などを渡すのが無難です。

●もし担当医だけ別にお礼の品を用意する場合には商品券や図書券、お酒など。

●看護師さんたちには、お菓子や果物、嗜好飲料を中心とした分けられるもの。または人数分のハンカチや図書券など工夫して。
◎のしは白赤の結び切りで、表書きは「御礼」が一般 的。

◎品物だけでなく、言葉できちんとお礼を申し述べること。